金融商品のコツ

日本人もお金についてもっと貪欲にならなければならない

国債について

国債というのは国の借金ですから、国債を買うということは国におカネを貸すのと同じことなり、おカネを貸す理由は利息を稼げるからです。

国が額面100万円に対して100万円で国債を発行し、半年ごとに1万円の利息を払う場合、利率は2%で100万円貸して、100万円が返されるわけですが、その際に受け取る利息が1年間に2万円ということになり、これを、費やしたおカネの率で表すのが利回りです。

利回りは金利の一種で、金利は年率で表すので、2万円(1年あたりの利息)/100万円 (元本)=2%というのが、この国債の利回りということになります。

国債
国債

額面以外の価格で買う場合

この場合は、100万円で買った国債で100万円が戻ってくるため、計算は簡単だったのですが、同じく額面、つまり戻ってくる金額は100万円の国債で、利息が半年ごとに1万円支払われるものを98万円で買った場合はどうなるのでしょうか? 満期 (返済期日) は5年後です。

この場合、利回りは2%ではなく、1年あたりに受け取る利息は2万円なのですが、そのために用いたおカネは100万円ではなくて98万円だからです。

この場合、国債を買った人が受け取るおカネは利息だけではなく、98万円で買った国債なのに100万円が戻ってきますので、2万円も稼ぐことができるのです。

つまり、この国債の実質的な利息の額は、年2万円×5年=10万円と、98万円で買った国債が100万円で戻ってくる差額の計12万円です。

これを、98万円の元手で稼いでいるわけですから、率に直すと12万円/98万円=12.24%となります。

ただし、金利は年率で表しますから、これを1年あたりに直さなくてはいけませんので、12.24%を5年間で稼いでいるため、2.1%÷5年= 2.448…%となり、およそ2.3%がこの国債の利回りということになります。